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当院は完全予約制です。

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川崎市宮前区宮崎2-9-3 2F

カテゴリ: ドクターブログ

唾液と重曹

今回はとっておきの予防法を教えちゃいます!

美味しいものを想像したり、かわいい女の子を見たりするとたくさん出てくるものがあります。そう、唾液ですね。唾液はプラークを洗い流したり、ミュータンス菌が産生する酸を中和させることで歯を虫歯から守っています。いわゆる唾液の緩衝能です。もちろん唾液の作用はそれだけではなく、歯の再石灰化を促したり、食べ物の消化を助けたり、粘膜を感染から保護したりしますが、虫歯予防に重要なのはこの緩衝作用と再石灰化です。

唾液の中で酸を中和するのは、重炭酸イオン(HCO3-)です。酸を中和して水と二酸化炭素に変化します。

化学式では

H+(酸) + HCO3-(重炭酸イオン) →  H2O(水) + CO2(二酸化炭素)

となります。

重炭酸イオンは耳下腺唾液に含まれています。そのためよく噛めば噛むほど唾液がよく出て重炭酸イオンが増え、虫歯の抑制効果が高くなるのです。これは、食後にガムを噛むことによって唾液をたくさん出し、口腔内のpHの緩衝作用を促すことにも応用されています。しかし、唾液だけで虫歯を予防できるわけではありません。

もちろん最も予防効果が高いのは糖類を摂取しないことなのですが…

口の中をアルカリ性の環境に保つことはとても重要です。これは身体にとっても同じことです。身体が劣化する原因は酸化するからです。

重曹はNaHCO3ですので、水に溶かすと

NaHCO3(重曹) → Na+(ナトリウムイオン) + HCO3-(重炭酸イオン)

となります。

つまり、重曹水でうがいをすることで、唾液の緩衝作用を簡単に行うことができるというわけです。しかもより確実にアルカリ性にもっていくことができます。

ということは細菌が産生する酸を簡単に中和することができ、虫歯の進行を止めることができるのです。そして、酸で脱灰する時間がなくなれば唾液中のカルシウムによる歯の再石灰化を促すことができます。今までフッ素やキシリトールなどで再石灰化を促すという宣伝が謳われて来ましたが、再石灰化を行うのは唾液であり、当然唾液の分泌量が少なければ虫歯ができやすくなるのです。ヒトの身体ってとてもうまく出来ていますね。

従って当院では象牙質に広がるような大きな虫歯は削って治療しますが、エナメル質に留まる小さな虫歯はほとんど歯を削りません。

ほとんどの場合重曹によるうがいを指導するだけで、あとはプラークコントロールと糖類のコントロールを指示して定期的なチェックを行います。

では重曹うがいのやり方をお教えします。コップ1杯(100ml)なら小さじ1/4くらい、500mlなら小さじ1杯くらいの重曹をよくかき混ぜて水に溶かします。それでブラッシング後にクチュクチュうがいするだけ!簡単!!

一応、論文も見つけたので良かったらどうぞ。どうやらアルギニン(アミノ酸の一種)と混ぜたもの方がプラークの中までpHを下げるとのことですが、ブラッシング後である程度プラークを除去するため、重曹のみでいいと考えています。

Dental plaque pH recovery effect of arginine bicarbonate rinse in vivo.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23509832

 

いろんな方に試していただいたところ、知覚過敏にも絶大な効果を発揮しているようです。なぜかはよくわからないのであくまで自己責任でお願いします。飲み込んでもナトリウムなので子供でも安心ですね。

ちなみにBAKING SODAつまりベーキングパウダーは澱粉と重曹と酸性剤を混ぜたものでなので純粋なものではありません。あまり差はないと思われますが、一応当院がおすすめしているのは天然の重曹です。クリニックにも置く予定なのでお尋ねください。

歯は削った瞬間から脆くなり、2次的な虫歯のリスクも高めてしまいます。ですから削らないことが一番大事です。当然、きれいな歯並びと、機能的な噛み合わせ、バランスのとれた栄養管理ありきの健康ですが…

これができればみなさんも虫歯になることなく嫌な治療での歯医者通いともオサラバできるのではないでしょうか?(メンテは必要です。)それによって幸せになる人も増えるし、雑な歯科治療も減らせますし、医療費の削減で節税にもなっていいことづくめですよね?歯科医にとっては良くないことなのかもしれませんけど♪

 

 

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ヒポクラテス

皆さんはヒポクラテスという人をご存知でしょうか?西洋における医学の原点とも言える医師であり、後世に多大なる影響を与えました。

僕が通っていた大学にも「ヒポクラテスの誓い」なる医の倫理を説いたものが廊下に掛かってましたし、授業でも習った記憶があります。

しかし、ヒポクラテスが何をして、どんなことを考えていた人なのか考えたこともなかったし、知る機会もありませんでした。予防学を深めていくと何故か古代の医学に行き着いて、ヒポクラテスを学ぶ機会を得たので少し紹介したいと思います。

ヒポクラテスは紀元前3~4世紀のギリシャのお医者さんです。

彼の医学は直感的なインド医学や中医学と比べてより実証的、科学的であったため、モノの見方が西洋人とマッチしてヨーロッパに広がりました。

彼の死後、アレキサンドリアの学者たちがまとめたヒポクラテス全集において病気に対する考え方を説いていたので引用します。

「病気は悪魔のしわざでもなく、また気まぐれに起こるものでもない。病気はむしろ自然の法則に従う自然力によって起こるものである。だから治療法も自然の法則に基づいて発達すべきものである。その方法としては摂生、食養生、薬、外科手術などによって自然の法則力に従って病気の原因を正すようにしなければならぬ。人間の健康は、空気、水、住む場所なども含めた環境の影響、摂生などによって保たれる。だから環境が人体にどのような影響をおよぼすかをよく心得ることが医者たるものの最も基本的な条件である。」

彼の医学は健康な状態を、病気にならないように保つこと。「予防」を重視しています。そして、人間が本来備えている治癒力を最大限に引き出すことを教えています。この考えの元となっているのは、もともと原始時代では食べ物によって命を落とす人が多かったことに始まります。何が食べられて、何が食べられるのか、そしてどのような調理法をすれば良いのか。ヒトは長い年月をその思考に費やしてきました。そして、食べ物により詳しい人がギリシャの医師の源泉であったと言われています。

僕が、ヒポクラテス医学の素晴らしいと感じるところは

1.治療医学ではなく予防を重視していること。

2.病気を治すのは医師でなく自然治癒力であるという考え。

3.食事療法を治療の根本としていること。

4.環境と疾病の関係を調べることを重視していること。

5.医師の倫理を説いていること。(学校に貼ってあったやつ)

なのですが、東洋医学の考え方に近いと思います。そして現代の西洋医学とはかなりかけ離れているようです。

「ヒポクラテスの誓い」

  • この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
  • 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
  • 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
  • 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
  • 依頼されても人を殺す薬を与えない。
  • 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
  • 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
  • どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
  • 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。

 

金満主義の製薬会社や医師・歯科医師が利益を追い求めるあまり、医学自体の方向性が狂っているのだと思います。このままずっとこの誓いは理想論でしかないのでしょうか?本当に大事なのは、患者を第一に考える姿勢のはずですが…

僕達が学校で習った西洋医学の教科書には「自然治癒力」という言葉は全く出てきませんでしたし。

ちなみに「予防」は保険が効かないってみなさん知ってました?一番大事なことなのに国は認めてないんです。

つくづく日本って変な国ですね。

 

 

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太るワケ④

3回にわたり太る理由を述べてきました。糖質と肥満との関係がはっきりしたところで、海外の信じられないようなデブが貧困層に多いワケも理解できますね。今回は太らないようにするためにはどうするかを説明して締めくくりたいと思います。じっさい自分自身もだいぶ意識して実践しています。なぜなら人間らしく生きていたいからです。

アルツハイマーと多くのガンは、メタボリック症候群、肥満、糖尿病と関係しています。サンディエゴのソーク生物学研究所のデイビッド・シューバートとパメラ・メイハーは、『2型糖尿病と血管病には、高血糖、肥満、高血圧、中性脂肪の上昇、インスリン抵抗性を含む一連の危険因子がある。これらすべての因子は、アルツハイマー病の危険性を増す』と述べています。

ガンは相変わらず死因のトップを独走中であり、国内で年間36万人・世界では年間800万人がガンで死亡しています。

2007年には、世界がん研究基金と米国がん研究所が共同で『食物、栄養、身体活動、がん予防』という500ページに及ぶレポートを発表しました。このレポートは食事とガンのエビデンスを考察し、『より多くの体脂肪を経て結腸・直腸ガン、食道ガン(腺ガン)、膵臓ガン、腎臓ガン、乳ガン(閉経後)、胆嚢ガンになる。』ことを発見しました。そして、レポートにはガンの予防法も示されています。

1番目は『可能な限り痩せること、成人期を通して体重と皮下脂肪の増加を避けること。』

2番目は『日常生活において、身体が活発であること。』

3番目は『エネルギー密度の高い食物の摂取を制限し、甘い物を避けること。』

見方を変えるととても単純で、太らせるもの(炭水化物の質と量)が病気を作るということです。糖質過多は代謝を阻害し肥満になるので。

ここまで炭水化物の影響を説明してきましたが、その炭水化物を控えめにするか、完全にやめるかというのは賛否両論だと思います。

糖質の摂取量をゼロにするのは日常の食事において不可能です。野菜や調味料にも含まれているので避けることはできません。しかし、主食である白米や麺類・パンを食べ続ける限り、世の中から肥満は無くなりませんし病気を予防することもできません。そこで少し視点を変えてみましょう。炭水化物を制限するのではなく、タンパク質と脂質を食べたいだけ食べるようにしましょう。これにより、空腹にならず、エネルギーの消費を減らすこともないのです。それどころかもっとエネルギーを消費できるようになります。

残る難題は、長い期間炭水化物を美味しいと感じて食べてきたため、その欲求に対し抵抗することができるかどうかということです。炭水化物に対する欲求は依存症に近いからです。中でも糖類はコカイン、ニコチンなどと同様に脳内で常習性を引き起こします。しかし、十分な忍耐力と身体にとって害であるという正しい知識を持てば克服できるでしょう。炭水化物を避ければインスリン値が下がります。そしてインスリン値が低下すると欲求を減らしたり消したりすることができるのです。かかる時間は個人差があるでしょうが。。

より多くの人にこれらの知識がもっと浸透することで自分の弱さを克服し、肥満や病気のない世界になったら金満主義の病院やクリニックは軒並み潰れていくんでしょうね♪医療費の削減もできてめでたしめでたし。太るワケおしまい

 

 

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太るワケ③

太るワケも3回目となり、さらに少しディープな話になります。

体の中で炭水化物と密に関係しているものとしてコレステロールが挙げられます。コレステロールは心臓病の原因と言われており、今までの医療では動脈を詰まらせるため、コレステロール値を極力下げるようにと人々を洗脳してきました。

中でもスタチンのようなコレステロール低下薬は毎年何億ドルも稼ぎ出す大ヒット商品となり製薬会社に莫大な利益をもたらしています。そして、今でも栄養学者や専門家の中には、心臓病を避けるために、低脂肪で炭水化物の多い食事を摂ることを主張する人がいます。これらは大きな間違いです。

確かにLDLコレステロールと総コレステロールが高いと心臓病のリスクも上がるようです。コレステロール低下薬はこれらの数値を下げます。しかし薬物が行うことと、食事が行うことは全くの別物であり、薬物でLDLコレステロール値が下がっても心臓病が予防できるわけではありません。つまり、スタチンなどの薬物が心臓病を防ぐ事実は、LDLを下げるからではないのです。

中性脂肪(トリグリセリド)も心臓病の危険因子の1つです。中性脂肪は血液の中をコレステロールを運ぶのとおなじリポ蛋白によって運ばれます。そして、中性脂肪の数値が高いほど心臓発作を起こす可能性が高くなります。この中性脂肪の数値は脂肪とは関係なく炭水化物の摂取量により影響されます。炭水化物をたくさん食べれば数値も上がります。

心臓病の危険因子で最も重要なのはHDLコレステロール(善玉コレステロール)です。低HDLコレステロール値は、総コレステロールやLDLコレステロール(悪玉)が高い人たちよりも心臓発作を起こす危険性がはるかに高くなります。遺伝子レベルの研究でも、生まれつきHDLコレステロールを高くする遺伝子を持った人に長生きの傾向があることが明らかになっています。現在ではHDLコレステロールの数値を下げる要因は炭水化物の摂取であることが明らかになっています。逆に数値を上げるためには運動、減量、適度の飲酒などが必要であると今まで言われてきました。しかし、炭水化物を脂肪に置き換えるだけでHDLコレステロールの数値を上げることができるのです。つまりHDLコレステロールは食事に含まれる炭水化物のバイオマーカーであり、炭水化物の摂取量を表すものなのです。

つまり心臓病はHDLコレステロールが低いことが原因であり、さらに糖質の摂取が多いことが根本的な問題ということになります。これは極端な糖質摂取の一説に過ぎませんが、炭水化物(糖質)が肥満や心臓病の原因である可能性はもはや否定できないレベルだと思います。糖質を摂り続けることは着実に身体に変化を与えていき、ゆっくりと病気の危険にさらしていくのです。それでも食べたい人は、もはや糖質中毒のジャンキーなのです。健康を害する前に早く気づいてもらいたいものです♪

 

 

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太るワケ②

今回は、太るメカニズムを少し掘り下げてみようと思います。

肥満において、インスリンが最も重要なホルモンです。1965年にサロモン・バーソンとロザリン・ヤロウが『インスリンは主要な脂肪代謝の調節器である』ことについて説明しています。インスリンは主に2つの酵素を介してこの仕事を行います。
その一つはLPL(リポ蛋白リパーゼ)です。性ホルモンは脂肪細胞のLPLの働きを抑制しますが、インスリンはLPLを活性化します。インスリンにより活性化された脂肪細胞のLPLは血液から脂肪をたくさん取り込み細胞を太らせます。一方、筋肉にもLPLがあり、インスリンは筋肉のLPL活性を抑制します。つまり筋肉での脂肪酸の使用を減少させ、代謝を上げないようにします。そしてインスリンは血糖のみを燃やし続けるように指示を出すのです。
もう一つの酵素がHSL(ホルモン感受性リパーゼ)です。HSLはLPLとは逆に脂肪細胞から脂肪酸を血液中に放出して、それを血糖の代わりに燃やすため、脂肪量は減少し、痩せるようになります。しかし、インスリンはごくわずかな量でもHSLを抑制するため、インスリン値がわずかでも上昇すると脂肪細胞は脂肪を放出できずに脂肪が蓄積されることになるのです。
そしてインスリンは脂肪細胞にブドウ糖を送り込んで代謝を上げます。ブドウ糖代謝における副産物であるグリセリンは脂肪酸と結合して中性脂肪となりさらに多くの脂肪が貯蔵されるようになります。さらにインスリンは脂肪細胞が満杯にならないよう新しい脂肪細胞を作るように働きかけます。つまり、インスリンが行うことはすべて、溜め込む脂肪を増やし、燃やす脂肪を減らすように作用し、肥満へと導くのです。

では、脂肪を蓄積するか、燃やすかを決めているものはなんなのでしょうか?
1つはインスリンの分泌量です。人により分泌量が違うので多く分泌する人は太りやすいと言えます。過度のインスリンの分泌は脂肪細胞に脂肪を無理にでも押し込んでしまいます。
2つめはインスリン抵抗性です。インスリンを多く分泌すればするほど、細胞と組織はインスリンに対する抵抗性が強くなります。それは同じ量のブドウ糖の負荷であっても、血糖値を保つためにより多くのインスリンが必要になります。中でも筋肉細胞にはブドウ糖が蓄えられており、運動しなければ新たにブドウ糖を取り込む必要もないため簡単に抵抗性を示すようになります。その結果、脂肪細胞が太ることになります。
3つめは脂肪細胞、筋肉細胞、肝細胞がインスリンに対して違う反応を示すことです。ある組織のインスリン感受性が高ければ、その組織はより多くのブドウ糖を取り込みます。それが筋肉の場合、より多くのブドウ糖がグリコーゲンとして貯蔵され、多くが燃料として燃やされます。脂肪組織の場合はより多くの脂肪が貯蔵され、燃料の放出はより少なくなります。

ややこしいので『中年太り』という状態で説明します。まず、加齢により筋肉細胞のインスリン抵抗性が高くなります。すると感受性の高い脂肪細胞に摂取されたエネルギーがより多く分配されます。すると、筋肉や臓器の細胞が燃料として使用するエネルギーが減ります。つまり、代謝が落ちるということなのです。言い換えれば、代謝が落ちるから太るのでなく、体が太りつつあるために代謝が落ちるのです。

太ることについては遺伝的な影響もないわけではありませんが、後天的な肥満のほとんどはインスリンのコントロールができていないことによります。皆さんもお分かりでしょう。代謝を落とす原因は過剰なインスリンの分泌、つまり過剰な炭水化物(糖質)の摂取というわけなのです。
次回は、炭水化物と病気との関わりについてです。

 

 

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太るワケ①

太る人はなぜ衝動を抑制できず、過食してしまうのでしょうか?そして運動をしないのでしょうか?それは、意思が弱く努力しようとしない、あるいは単に何をすべきかに気づいていないからです。
アメリカで最も著名な肥満の権威であるミシガン大学のルイス・ニューバーグはこう述べています。『太った人たちは、「わがまま、無知などの、さまざまな人間の弱さ」に苦しんでいる。』
しかし、太っている原因をはっきりと理解し、それを除去しようとする意思があればそんなに難しいことではないと僕は考えています。欧米に行くと信じられないくらいに太った人を見ることが多々ありますが、そういう人は自分の体型をどう思っているのでしょうか?結局のところ、自分をどうしたいかは自分次第ですし、痩せたくなければ痩せなければいいだけのことですから。でも、ほとんどの人はスマートな体型でいたいですし、おしゃれもしたいのではないでしょうか?

興味深い実験があるので紹介しますね。1970年代にマサチューセッツ大学の研究者ジョージ・ウェイドらは、ラットの卵巣を摘出し、その後の体重と行動・性ホルモン・食欲の関係について研究を行いました。卵巣を除去するとエストロゲンも除去された状態になります。まず、体の脂肪細胞が大きくなる(太る)のはリポ蛋白リパーゼ(LPL)という酵素に血中の脂肪がくっついて細胞内に取り込まれることによります。そしてエストロゲンはLPLに作用して血中の脂肪が取り込まれるのを抑制します。つまりエストロゲン(男性ではテストステロン)がないと脂肪細胞はどんどん脂肪を取り込み肥満になるというわけです。これは、卵巣の摘出や閉経後の女性にも結びつけることができます。
ウェイドらは自然に太るように仕込んだこのラットを使って肥満のメカニズムを研究したのです。
第一の実験ではラットに餌を無制限に与えたところ、当然のようにラットは瞬く間に肥満になりました。
第二の実験ではラットに厳格な食事制限を行い、卵巣摘出前と同量のエサのみを与えたところ、ラットは完全に動かなくなり、食べる時だけしか動かないため(運動不足のため)速やかに肥満になりました。これは太るために余計なエネルギーを使わないようにするための行動でした。
これらの実験が示すことは、ラットは過食により太るのではなく、太るために過食をするということでした。つまり、より太ろうとする衝動により過食と怠惰が引き起こされたのです。

実は、肥満とは身体が太る方向に向かっているために生じてしまう現象なのです。では、その太るスイッチを入れるのはいったい何なのでしょうか?その原因を排除できれば、簡単に痩せられるはずです。続きは、長くなりそうなので次回にしますね。

 

 

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なぜ銀歯?

食べ物の話ばかりしていますが、今回は久しぶりに歯の話をします。いちおう歯医者なので。
虫歯を見るといつも思うことがあります。

当院では、奥歯の歯の間にある小さな虫歯(C2)を治療する場合、可能であれば、歯を削る量を最小限にできるハイブリッドセラミックを直接接着します。接着だと強度が足りないほどの大きな虫歯の場合は、大きく削り、型をとって銀歯かセラミックで修復します。

銀歯として一般的に保険診療で使用されているのは金銀パラジウム合金(金パラ)です。
保険適応には他に銀合金とニッケルクロム合金があります。これらは粗悪過ぎてお話になりませんが、今だに使用している歯科医院もあるようです。

金パラは金12%、パラジウム20%とJIS規格で定められており、他は銀約50%、銅約15%、その他3%なので実は銀合金です。金パラの機械的性質は優れており金合金に匹敵しますが、歯科用合金は金、白金、パラジウムの貴金属が75%以上含まれていないと化学的に安定せず口の中で溶けだします。生物学的には安全ではありません。

金パラに含まれるパラジウムと銅は金属アレルギーを起こしやすいので、アメリカ、ヨーロッパなどではほとんど使われていません。金パラは金合金の安価な代用品として日本だけで使用される歯科用合金なのです。先進国では、口の中に銀歯が入っていると貧困層とみなされることもあるようです。ですので、不況とはいえ日本人の歯が金パラだらけなのは胸が痛みます。

診療していても『ここがセラミックなら綺麗で長持ちするのに。』と感じることも多々あります。
当院では、金パラ修復とセラミック修復では使う材料から1回あたりの治療時間も全く異なります。それだけ治療の精度に違いがあるということです。

実際、数年ごとに保険で治療し直して、その度に歯を削られている人も多いのではないでしょうか。そして、その行為が徐々に口の中を不健康に陥れているということをどのくらいの人が気づいているでしょうか?

費用が高いからできないとおっしゃる方もたくさんいます。しかし、その虫歯を作ってしまったのはなぜかよく考えてみてください。ですので、今以上に虫歯を増やさないという意思があれば、より正確できちんとした治療を受けられることをオススメします♪

 

 

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人工甘味料②

 前回、人工甘味料について説明しましたが、具体的にどう悪影響が出るのか曖昧になってしまいました。人工甘味料には様々な歴史があり、裏には必ずと言っていいほど利権が絡んでいます。長いですが、今回はそのような危険性を種別に説明します。
 
・チクロ
 1937年にアメリカで発見されました。砂糖の30~50倍の甘さ。1969年FDA(米国食品医薬品局)の調査により発がん性、催奇形性が確認され、アメリカ・日本で使用禁止になりました。しかしEU・中国・カナダなど約55カ国で現在も使用されています。

・サッカリン
 1878年にジョンズ・ホプキンス大学で発見されました。砂糖の500倍の甘さを持ちます。一部は否定されていますが、発がん性の報告もあり、日本では使用は制限されています。

・アスパルテーム
 もっともメジャーな人工甘味料で、砂糖の100倍甘く、世界120カ国以上で認可され10000品目以上の食品に含まれています。日本でも600以上の食品に使用されています。アスパルテームは1965年にアメリカの製薬会社GDサール社にて発見されました。組成は、自然の食物の中にも存在するフェニルアラニンとアスパラギン酸が結合したものですが、それぞれのアミノ酸を単体で摂取すると、脳細胞(ニューロン)に対する興奮性毒であることが知られています。アスパルテームは古くからその安全性について議論がされ続けている物質です。そもそもアスパルテームはアメリカ国防省で生物化学兵器物質の候補としてもリストアップされていました。1983年レーガン政権のとき、元国防長官のラムズフェルドがサール社のCEOに就任し、ラムズフェルドの息のかかったアーサー・ヘイズがFDAの長官に就任した途端にアスパルテームが認可されたのです。多くの研究者はアスパルテームの強い毒性について警告を発しています。ホスメック・クリニックの三好基晴医師の報告によると、アスパルテームをつくっている企業から研究費をもらった74論文で「脳腫瘍などの有害性」の指摘はゼロで、すべて「安全である」の結論。企業から研究をもらわない90論文では「脳腫瘍などの有害性を指摘」は83論文。「安全」は7論文。つまり安全論者は利権側の人間か買収された人間なのです。ちなみに現在の製法を開発したのは日本の味の素株式会社であり、世界中で特許をとっているため、アスパルテームを世界中にばらまいているのは日本企業ということになります。

・スクラロース
 1976年にイギリスのテイトアンドライル社が開発しました。砂糖の600倍の甘さがあり、日本では1999年に認可され、世界では80カ国以上で使用されています。スクラロースはダイオキシンやトリハロメタンの親戚のようなものだと言われています。こういった物質はオルガノクロライドと呼ばれます。動物実験により流産の危険性も指摘されています。

・アセスルファムK
1967年ドイツ人科学者により発見されました。砂糖の200倍の甘さを持ち、日本では2000年に食品添加物として認可されています。しかし、構造的には窒素を分子内に含むためアルカロイドにも分類されます。

・エリスリトール
 発行食品に含まれる天然の糖アルコールで、甘さは砂糖の0.6~0.8倍です。口腔内最近の活動を弱め、プラークの形成を抑制する働きがあるため、歯磨き粉に含まれていることもあります。

・キシリトール
 虫歯予防のガムに含まれていることで知られています。キシロースから合成される糖アルコールで旧厚生相では自然に存在するものに分類されていました。虫歯の原因となるミュータンス菌の一部の代謝を阻害することで、虫歯の予防効果を示しますが、虫歯を治すものではなく、歯を強くする効果も報告されていません。市販のキシリトール入りガムの含有率は30~70%ですが、90%以上キシリトールが含まれていないと虫歯の予防効果はないとされています。そのようなガムは歯科医院でしか販売されていません。市販のガムでは予防はできないということなのです。ちなみに、2013年の日本アレルギー学会でキシリトールで初となるアレルギーの発症例が報告され、話題となりました。
 
・ステビア
 パラグアイなどが原産のキク科の植物から採れる天然の甘味料です。アメリカやEUでは既存の甘味料業界のロビー活動により認可されていませんでした。しかし、千葉大学の研究によると天然のステビアには糖尿病の原因となるインシュリン抵抗性を細胞レベルで改善できるとの報告があります。また、東京大学はがんの抑制効果があると発表しています。さらには、C型肝炎ウィルスの抑制効果があるなど良いことばかりが聞こえてきます。しかし、食品に添加されているステビアはあくまで加工された合成添加物であるため天然のものとはかけ離れています。

 以上が代表的な人工甘味料です。なかなか曲者ぞろいですが、ほとんどが血糖値は上げない代わりにインシュリンの分泌を促して、糖分への依存症を引き起こしてしまう物質です。皆さんも、身近な食品にどんな人工甘味料が使用されているのか調べてみてください。ちなみによく目にするパルスイートはアスパルテームです。
 健康のためにダイエットコーラやカロリーゼロ食品を日常的に摂取するのはやめましょう。

 

 

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人工甘味料①

 皆さんは人工甘味料と聞いて何を想像するでしょうか?カロリーが低くて太りにくい?砂糖よりも体にいい?もし、僕が砂糖か人工甘味料のどちらかを食べなければいけないのであれば、砂糖を食べるでしょう。それほど、人工甘味料は危険な添加物なのです。今回は、この人工甘味料についてお伝えします。
 近年の健康ブームに乗って、ゼロカロリーやノンシュガー、カロリーオフと書かれた食品はもはや、当たり前の存在になっています。それらの食品には、砂糖の代わりに人工甘味料が使用されています。つまり、健康志向の強い人や、ダイエットをしている人は知らないうちに人工甘味料を多く摂取していることとなります。
 脳は、人工甘味料を摂取すると糖分を摂取したと錯覚を起こします。そして血糖値が上がっていないにも関わらず、膵臓に信号を出してインシュリンの分泌を促します。身体はインシュリンの作用により低血糖状態となります。そして糖をより吸収しやすい状態になるのです。つまり、人工甘味料を摂取し続けると太りやすくなるのです。ゼロカロリーのコーラなどをよく飲む人で太った人が多いのはこのような原理が関係しています。僕自身がそうだったので、身にしみて感じています。
 人工甘味料の危険性は、その甘さにあります。以下にショ糖を1.0とした時の人工甘味料の甘味度を示します。

種 類      品 名       甘味度
糖 類
         ショ糖       1.00
         ブドウ糖      0.60~0.70
         果 糖       1.20~1.50
       異性化糖 (果糖55%)  1.00
         水あめ       0.35~0.40
         乳 糖       0.15~0.40
糖アルコール
ソルビトール 0.60~0.70
マンニトール 0.60
マルチトール 0.80~0.90
キシリトール 0.60
還元パラチノース 0.45
非糖質系天然甘味料
ステビア 100~150
グリチルリチン 50~100
ソーマチン 2,000~3,000
非糖質系合成甘味料
サッカリン 200~700
アスパルテーム 100~200
アセスルファムK 200
      (出典:精糖工業会「甘味料の総覧」)

 食品に多く含まれるのは非糖質系のもので、その甘さはショ糖の100倍以上になります。強すぎる甘味は砂糖よりも依存性を強めます。ダイエット中にヨーグルトやスムージーにゼロカロリーの人工甘味料を入れて摂取し続けると、だんだんその甘さに慣れてきます。そして次第に量が増えていくことになります。気がつけば体重が減らないばかりか、甘いものが欲しくてたまらないジャンキーの出来上がりです。ゼロカロリーやカロリーオフは痩せるためにはいっさい役に立ちません。それどころか痩せにくく、糖質を過剰摂取しやすい身体を作る原因になるのです。
 昔から、砂糖の害は多くの学者が述べています。日本では19世紀に中井履軒が砂糖亡国論を唱えています。しかし、企業が利益を追い求めることによりそういった考えは闇に葬り去られ、結果として砂糖が蔓延する世界となってしまいました。最近は、天然甘味料のステビアを使ったコーラが発売されていますが、合成であろうと天然であろうと砂糖であろうと同じ穴のムジナなのです。ビジネス優先の企業が示す安全性は、多くのデータから覆すことができます。海外では、コーラの方がミネラルウォーターよりも安い所もあります。そのため、貧困層はコーラを常飲します。結果、虫歯だらけで、暴行も増え、犯罪も多発し、病気も増えるため、平均寿命は劇的に短くなっています。身体も脳も破壊され、気づかないうちに企業の奴隷になり、搾取され続けるハメになるのです。
 一人一人がもっと真実を考えて真剣に行動すれば、奴隷にならずに済みますし、子供達にもこのような甘味料を与えなくても済むのです。甘味料が麻薬であることを一人でも多くの人に気づいてもらいたいと思います。

 

 

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牛乳④

 青い空、綺麗な水と澄んだ空気、青々とした草の生い茂る広々とした牧場、清潔で手入れの行き届いた牛舎。。。そんな環境で育った牛の牛乳や肉を僕たちは口にすることがあるのでしょうか?はっきり言って、一般的な食卓にはまず上がってこないでしょう。大量生産されている牛乳のウラにはもっと過酷な現実が存在しています。研究者の中には地球上で最も過酷な労働を強いられている動物が乳牛だという人もいるくらいです。
 まず、一般的な乳牛の一生を追ってみましょう。乳牛は誕生してから1年2〜4ヶ月まで体を大きくするために育てられます。そして人工授精で妊娠させられます。そして約280日間の妊娠期間の末、出産します。そうするとミルクが出るようになるのですが、産後5日目までの『初乳』は子牛に飲ませます。人間のための搾乳は出産後6日目から開始されます。搾乳期間は300日間とされています。母牛は産後2〜3ヶ月後には再び人工授精により妊娠させられます。搾乳が300日を経過した牛は、出産を控えているため乳を絞らず体を休めさせます(乾乳)。乾乳の期間は約2ヶ月なので、(産後6日)+(搾乳300日)+(乾乳60日)が乳牛の365日となる計算です。そのサイクルは4〜6回繰り返され、搾乳量の低下した牛は廃牛(食用)となるのです。一般的な乳牛は年間8000〜10000リットルを搾乳されます。そして、平均的な母牛の寿命は約5年です。体を酷使する乳牛は感染症への耐性も低くなるため、エサには抗生物質を含ませることもあるようです。牛の『白い血液』である牛乳には当然、抗生物質が残留することもあります。そして、生産者はエサ代をなるべく抑えたいため、トウモロコシなどの遺伝子組み換え作物(GMO)を牛に食べさせます。このような仕組みになっている理由は、『大量に安く供給するため』であり、ゆったりとした自然のスピードとはかけ離れたものになっています。
 そして注目すべきは、搾乳されている牛の大半が妊娠しているということでしょう。妊娠中の牛乳の中には多くのエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが含まれています。これらのホルモンは牛も人間も同じ構造になっています。性ホルモンのようなステロイドホルモンは、130度の高熱滅菌でも壊れないことが明らかになっています。どんなに加工しようとも、ほとんどの牛乳は性ホルモンがしっかりと含まれています。山梨医科大学名誉教授である佐藤章夫先生はこうおっしゃっています。
『前思春期の子どもに毎日、女性ホルモン入り牛乳を大量に飲ませるということは、極言すれば、前思春期の子どもに低用量避妊ピルを毎日飲ませているようなものである。年端もいかぬ子どもに避妊ピルを飲ませる母親が果たしてこの世にいるだろうか。』
 前思春期とは4歳ごろから10歳、11歳くらいまでの自立の第一歩を踏み出そうとしている段階の子供のことですが、この時期が最も性ホルモンの影響を受けやすいとされています。吉祥寺で何十年も『薬を出さない小児科医』をされている真弓定夫先生も、学校給食に出てくる牛乳を子供に飲ませないように指導し続けています。そして、真弓先生の治療法はしっかりと結果が出ています。
 前にも書きましたが、僕は牛乳を30年以上飲み続けてきました。むしろ牛乳が好きで飲んでいました。今は健康上全く問題ないのですが、もし牛乳を飲んでこなかったらまた違う人生になっていたかもしれませんね。これからも病気の予防と、子供の健やかな成長のために、エビデンスのある正しい情報をお伝えしていきたいと思います。
 

 

 

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