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身体の中と外

身体の中と外の境界ってどこでしょう?

多くの人は皮膚を堺に中と外に分けると思います。

では口の中は?

口の中は体の中だと考える人がほとんどだと思います。

 

でも僕は口の中から胃や腸を通り肛門まで続いている1本の管は身体の外だという見方をしています。

理由は、バクテリアの存在です。口の中にも何百億~何兆もの常在菌がいますし、腸内では更に多くのバクテリアが存在しています。バクテリアは傷口や破れた血管から身体の中に侵入すると異物として認識され、リンパ球やマクロファージに攻撃されます。しかし、入り込んだバクテリアによって細胞が破壊されると感染症を起こしてしまいます。ですから感染症を生じないためには、身体の中にバクテリアを侵入させないことや、侵入してもやっつけられる免疫力を獲得することが重要です。

 

僕はクリニックで歯周病についてこんな説明をしています。

「口の中にはどんなに磨いても、どんなに薬を使ってもいなくならないバクテリアがたくさん住んでいます。バクテリアは単体では悪さをしませんが、仲間と集まるとより居心地の良い状態を求めて家を作ります。この家をバイオフィルムといいます。このバイオフィルムが歯肉に炎症を起こす原因です。ですから、この家を壊すことがブラッシングの目的なんです。

しかし、バイオフィルムがそのまま残ってしまうとバクテリア自体の毒性や内毒素により炎症が広がっていきます。それにより骨がどんどん減っていきます。。。」

そう言って、実際にバイオフィルムがどんなところに付きやすいか実際に見てもらってからブラッシング指導すると、次回から皆さんとてもキレイな状態で来院されます。

でもなぜ、骨が減るのか?バクテリアの毒素で溶かされていると考える人もいるでしょう。本当は、破骨細胞という骨を破壊する細胞が炎症性サイトカインに呼び寄せられて発現し、骨を壊しています。

つまり身体が毒素を引き金とした炎症に反応して、自らサインを出して壊れていくわけです。理由は、体の中をバクテリアから守るためです。バクテリアや毒素は身体の外にいるものです。ですから外と中の区別をつけるために骨を壊して境界線を変化させているんです。

そう考えると、進行した歯周病で歯槽骨を失った人の細胞は戦い続けてきた勇者である反面、バクテリアに負けた敗者でもあります。歯を積極的に機能する形で残すことは僕たちの仕事ですが、バクテリアとの関係を良好なものにするか、敵対するかは自分次第です。ですから正しい知識をもって共存することが理想的です。生まれる前から死んだあとまで体の外はバクテリアだらけなのですから。

 

 

【オーラルクリニック宮崎台】丁寧な説明/上質な歯医者・歯科

 

 

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日付:   カテゴリ:ドクターブログ